違いを認識すると、さらなる除外行動が
行動科学コンサルタントのJeff Knibb氏、ダイバシティー&インクルージョンが上手くいかない理由の一つに、最近のリサーチ結果を紹介しました。
- これまでの常識では、違いを認識することは、お互いの理解や尊重する助けになるとされてきました
- しかし、最近のリサーチ結果は、違いにフォーカスすることで除外行動を助長することが分かりました
鍵は、ワンチーム(One Team)、一つのチームであることを強調しポジティブなトーンを作り出すことだといいます。
自動的に仲間かそれ以外か区分する脳
人は相手を認識したときに、すぐに、自分の「仲間」か「仲間ではないか」の区分をするように出来ています。
これは、原始時代から群れで生き延びてきた自分の身を守るために行ってきたことです。
違いは脅威
人にとって違いは「脅威」です。
そのため、ダイバシティー研修などでマイノリティーグループの違いを強調すると、「私と違う」と認識が生まれ脅威が発生します。
また、違いをハイライトすることで、さらにバイアスが作られ、インクルーシブ行動が出来なくなります。
ダイバシティー&インクルージョン推進のために出来ること
Jeff Knibb氏は、企業が出来ることして、次を推奨しています。
- 理解を推進する研修や、バイアス研修を単独でやらないこと、他の研修に組み合わせること
- ダイバシティー関連の問題には複数の解決策を用意しておく
参考情報:
ニューロリーダーシップ研究所APAC Webinar Why is it so hard to keep diverse teams together? Jeff Knibb
Behavioural Scientist & Consultant
NeuroLeadership Institute
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