Clarity(明晰さ)を求めて

パンデミックで分かったことの一つは、社会や自分がCertainty(確実性)が無いことに、いかに脆いかだ。また、Certainty(確実性)を誰も与えられなくなった時、Clarity(明晰さ)が一つの指針になることも実感した。

  • Dr. Fauciの説明。
  • メルケル首相の演説。
  • 科学的エビデンスの基づく数値たち。

これらは、明快な声であり、明快な意思であり、現状を表す明快な数字だった。

いつ、パンデミックが収まるか、どのような生活がこれから訪れるかは誰も分からなかったが、”Clarity”(明晰さ)を持ち込むことで、そこに方向性が追加された。

Certainty(確実性)は砕けやすい

インスティテュート・オブ・フューチャー(Institute for the future)のフューチャリストのBob Johansen氏は2020年5月のNeuroleadershipのWebinarで、次のように述べている。

未来は明晰さを報い、しかし、確実性を罰する

よって、方向性を可能な限り明快にし、どうやってたどり着くかは柔軟に実践するべきだ

Bob Johansen

しかし、脳の特徴を表しているSCARFモデル(Neuroleadership)でも唱えているように、私たちの脳は常に予測をし、少しでも予測が出来ないと、それを”脅威”として捉えてしまう。脳は、確実性をいつも欲しているのだ。

では、どうやって折り合いをつけるのだろうか。

 

フューチャーバックで見る

Bob Johansen氏は、現状が騒々しい場合は、フューチャーバック(future back)の考え方を用いることを勧めている。

future back

普段は、上段の現時点から前方を見るが、危機の時は現状がノイズにあふれているため、前向きに将来を見ることができない。

そのため、危機の時は、未来を見てから、次に何が起こるかを考える。

それを”フューチャーバック”の思考法という。

未来は、10年くらいがスイートスポットと彼はいう。

今日の気づき

頭の中の考え方がClarity とCertaintyのどちら側かチェックしてみよう。

Clarityだけあれば進めることを確認しておこう。

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