芝浦デザインの皆さんと
レゴⓇシリアスプレイⓇメソッドを活用したメソッドを体験していただくため、芝浦工業大学デザイン工学科(以下 芝浦デザイン)の蘆澤先生、野田先生とゼミの学生の方4名と、ワークショップを開催しました。
先生も生徒も一緒に考える
レゴⓇシリアスプレイⓇメソッド(以下 LSP)を活用したワークショップでは、参加者全員がフラットに取り組めます。
約60分かけて、ブロックに慣れる演習を実施。
次第に、手を動かしながら、自分が思っていることが、ブロックに現れていくようになります。
テーマは芝浦デザインのアイデンティティ
今回は、デザイン工学科のコンセプトである、”技術 x デザイン”をレゴを使って考えました。
その作品を基に、アイデンティティを表す、パーソナル・バリュー・ステートメントを作成。
作品で表した、芝浦デザインの資質・クオリティーを言葉に置き換えていきました。
語りを形容詞にしてプレゼント
言葉に置きかえるのが難関でした。
そこで、リベレーティングストラクチャーのトロイカコンサルティングをヒントに、こんな演習を実施。
- 作品を前に置き、ペアをくみます
- 作品を創った人が、自分で表した資質(自分で書いた「形容詞」)を相手に説明
- 聞いた相手は、こんな風に聞こえたよと、感じたことを「形容詞」にして返しました
ステートメントの初稿完成
最後に、形容詞を並べて、相談しながらステートメントを作成しました。
ステートメントの満足度は、7点、8点、8点、6点、7点と、ワークする余地があるものでしたが、独特でリアリティのある素材が出現していました。
同じ学科にいても、普段ディスカッションしにくい抽象的な「資質」を、レゴを使って作品を作ったからこそ、話し合える土台と材料が揃ったように感じました。
参加者の声
参加された大学4年生の方の感想を紹介します。
Q. レゴシリアスプレイについて分かったことは何ですか?
「なぜ?」を続けることが発想力を上げる秘訣なのかなと感じた
自分の考えを形にするトレーニングとしてやりやすい
レゴブロックを使うことで、想像していたよりも多くのことを表現することが出来る点
今日ははじめてレゴシリアスプレイに触れたが、レゴは遊ぶためだけではなく、考えを呼び起こしたり、自分の思っていることを表現できるもんだと知った
先生方の感想
今回参加いただいた芝浦工業大学のデザイン工学部の野田先生と蘆澤先生の感想をご紹介します。
Q1. レゴⓇシリアスプレイⓇについて、今日、分かったことは何ですか?
Q2. バリュー・ステートメントを作成する際、何が重要だと思いますか?
Q3. 今日の体験会で分かったことで、継続してやってみたいことは何ですか?
A1. 作品を作ること、そこから離れないことが重要。
芝浦工業大学 デザイン工学科 野田夏子教授
A2. 作品で対話を深めることに意義がある。
A3. 作品からの言葉の引き出し
A1. アナロジーの基礎トレーニングにはちょうどよい。
芝浦工業大学 デザイン工学科 蘆澤 雄亮 准教授
A2. 非言語的意識を明示化する点で意義がある。暗黙知→形式知の一種
A3. どっかでアナロジーのトレーニングはカリキュラム上、入れた方がいいかも。「言語化」はヒントになった。
芝浦工業大学デザイン工学科の皆さん、体験会に参加いただき、ありがとうございました。
レゴを使ったワークショップがアナロジー的思考に役に立つという点が、私にとっても興味深い発見のあるワークショップでした!