2020年の紅葉はとても美しかった。
この写真↑のように、行き詰まった考えに が差し込むひらめきの瞬間を、インサイトという。
別名を”aha!”(アハ)モーメントとも言う。

インサイト発生の条件

インサイトは、ビジネスパーソンのクリエイティビティを高め、新しい行動を学ぶことを可能にし、解決策を見出す力を与えてくれると、ニューロリーダーシップ研究所(以下、NLI *1)は述べている(*2)。そして、インサイトの起きる条件を下記の4つとしている。

  1. 静かな時間
  2. 内省する
  3. ポジティブな感情、脅威を減らす
  4. 問題解決に意識を集中しすぎない

レゴ®️シリアスプレイ®️も非線形

これは、レゴシリアスプレイの手法に通じるところがある。

レゴシリアスプレイメソッドとの共通点

4番目の「問題解決に集中しすぎない」について補足したい。

線形思考(Linear Thinking)とされる、分析やロジカルな問題解決のアプローチでは、インサイトは起こらない。逆に、歩いたり、シャワーを浴びるなど、他のことをしている時に起こりやすいと研究で報告されている。

レゴシリアルプレイは、まさにブロックを使うことで非線形の思考を手動させ、
脳内のアイディアとアイディアを思わぬ形で結びつけ、新たなアイディアを創り出す。
インサイトを生成しやすいアプローチといえる。

自動運転できるかどうかで判断、変化に脳はNO

組織では様々な”変化”が求められる。行動の変化、考え方の変化、働き方の変化・・・
しかし、脳は、変化よりも、自動化を好む。
理由は、簡単! 疲れるからである。
1日に使える脳のエネルギーには限りがある。
そのため、脳は、物事をできるだけ、自動運転モードで試みる。

新しいボス、新しいプロジェクト、新しい中途社員など。
いまでは、DX、リモートワーク、 SDGs。
少しでも億劫な気分になるのは、脳が自動運転に戻りたがっているからである。

行動変容の鍵はインサイト

では、インサイトはどのように行動変容に寄与するのだろうか。
インサイトが起きると、

  • アクションしたくなる
  • 長期記憶に定着する
  • 思い出しやすくなる

NLIが行った組織変革の調査では、失敗の原因に最も多かったのは、”従業員の行動習慣が変えられなかったこと”だったとのこと。

つまり、研修やワークショップで得た新しいアイディアを、

いかに長く記憶し、
いかなるプレッシャーにおいても、それを思い出す事

が、新しい行動習慣を根付かせ、組織が望ましい姿へ進化していけるのである。



コロナ 禍で閉塞感がぬぐいきれない中、組織の中に一つでも多くのインサイトを作るお手伝いが出来ればと思ってます。
今までと違う回路で思考したい時、是非、レゴ®️シリアスプレイ®️メソッドのワークショップをご検討ください。

Reference 参考文献
1. NeuroLeadership Institute ニューヨークに本社のある科学的アプローチで、脳科学を組織変革に活かすための研究・調査・企業へのコンサルティングを行なっている研修所。創設者のDavid Rock氏の著者に、Quiet Leadership、最高の脳で働く方法がある
2. Why Insight Matters: How and why the ‘aha!’ moment is central for leading behavior change, NeuroLeadership JOURNAL 2015
3. How Insight happens: learning from the brain, NeuroLeadership JOURNAL 2008

Photo by Claud Richmond on Unsplash