反省は普通のこと?!
会社で上手くいかない事があったり、出来ていないことがあると、反省することが良いこのように多くの人が思っています。
社会的にも、
- 失敗したら反省すること
- 怠けていたら反省すること
- 出来ていないことは反省するべきもの
と、求められる考え方が流れています。
脳にとって反省は脅威
実は脳にとっては、反省は脅威です。脅威を感じると脳は、逃げるか戦う選択をします。
自分に反省を課すと、自分が自分にとって脅威になり、その場から逃げよう、もしくは、そんな事はあるものかと、拒否反応を起こしたりします。
そして、「脅威」の状態では、人は視野が狭くなり、新しい考えが生み出しにくくなるため、状況を改善できる考えに至らない結果となります。
反省しなくても前に進める
では、反省せずに前に進み、失敗を改善したり、行き詰まったと感じる状態から出られるようになるにはどんなアプローチがあるでしょうか。
重要な点は、脳が「報酬」状態になっているということです。
これから、あるシチュエーションを例に考えてみます。
部下育成が苦手なリーダー
あるリーダーは、部下の育成にイライラしています。周囲からも部下育成が上手くいっていないと思われています。
本人の中に湧いてくる感情は次のようなものがあります。
- どうして出来ないんだ
- 何回も教えているのに
- 自分は教わらなくても上達したのに
部下が自分の思い通りに動かないことに憤りを感じています。しかし、リーダーとして感情的になってはいけないとも分かっています。現実には、心がけてもなかなか上手くいきません。
そんなリーダーが感情的になってしまった時におすすめな演習があります。
演習
リーダーとして憤りを感じたら、次の演習をやってみください。
- 静かに考えられる時間をつくります (携帯は遠くに置き、メールは閉じます)
- コントロールしたいことを書き出します (名詞や形容詞)(自分は何をコントロールしたいか?を自分に問い、答えを書き出します)(例、完成していない提案書、積極的にでない発言)
- ここで、自分にダメ出しをしているいい悪いの判断のスイッチを止めます
- 感情や書き出したことが表す、自分の意図を書きだします (頭で考えるだけでなく、アウトプットしましょう、できるだけ具体的に)(例、全力で提案書を作って欲しい、どうしたら出来るかを考えて欲しい意図がある)
ここまでやると、気持ちがやわらいでくると思います。
自分の感情や考えを取り出してみる。そこにある意図をみる。
是非やってみてください。
その次
感情から意図を取り出す演習が定着したら、開発編の演習もやってみましょう。
開発編は、次回のブログに書きます。
まとめ
- 前に進むためには、自分が自分の脅威にならないようにする
- いい悪いの判断を、一旦止める
- 反省しなくてOK、それよりも、自分の感情や考え方を、自分でみてみる
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