会議を効果的に行う方法としてよく挙げられるのが、目的を設定する、アジェンダを決めておく、資料を先に読んできてもらうなどがありますが、より話し合いがしやすくする3つのポイントを紹介します。
3つ目は、ワオ!を行動にする、です。
話し合いでワオ!を作る理由
会議は、真剣に静かに話し合う場を思い浮かべますが、話し合いでたくさんのワオ!を感じると、人は行動を起こしたくなります。
ワオ!は、自ら得た”気づき”を指します。
内省された”気づき”は、本能的に行動へのモチベーションを生成します。
上司に言われても部下が行動に移さないのは、この”気づき”からくる行動モチベーションが生成されていないからです。
話し合いの内容を行動に移したいなら、会議内でたくさんのワオ!を作りましょう。
ワオ!の特徴
ワオ!の特徴からくる許容する点
- 脳は、PCのフォルダー構造が人それぞれ違うように、考えの構造が人それぞれ違います
- 例えば、自転車販売会社のAさんとBさんが自転車の売り方をどう捉えているかはそれぞれ違ってきます
- そのため、同じ仕事をしていても、ワオ!は各自違うところで発生する可能性があります
- 会議の主催者は、一つの出して欲しいワオ!を設定せずに、話し合いで出てきたワオは全て許容します
- テーマ外のワオ!もOKとします
ワオ!を行動にする方法
会議を変える①と②で話し合った後、次のやり方でワオ!から行動を引き出します。
立ち止まり10分
- 話し合いの最後に、10分間とります
- 参加者は、ポストイット「今日のワオ!」と「アクション」を書きます
- 主催者:「今日の話し合いで、最も強かった”気づき”や”ワオ!”と感じたことを1枚目に書いてください」
- 主催者:「”気づき”や”ワオ!”について、あなたのアクションを2枚目に書いてください」と説明します
- 参加者は、書いた内容を1人1分で共有します
* 説明の時に、”考えたこと””思ったこと”より「感じたことを書いてください」の方が、書き手の正しい答えを書こうとする気持ちを回避できます
ニューロサイエンス
脳ではポジティブな感情の時に、気づきが生まれやすくなります。
会議が変わるの①と②を実行すると、心理的安全性の高い楽しい環境がうまれ、”気づき”を促すことができます。
また、行動を共有することで、社会性がうまれ、一人で考えているだけより行動が起こりやすくなります。
参考文献:
Why Insight Matters: How and why the ‘aha!’ moment is central for leading behavior change, NeuroLeadership JOURNAL 2015
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